海外製VS日本製のバイアグラのジェネリック医薬品

アメリカで狭心症を改善するために開発されたシルデナフィルは、本来の目的に対しては思うような効果は得られませんでしたが、臨床試験によりEDに対しての有効性がわずかに認められたために、こちらを適応症とした治療薬として販売されることになります。これが、20世紀の終わりから21世紀にかけて世界中で空前の大ブームを巻き起こしたバイアグラの誕生までの経緯です。日本でも当然大変な話題となり、厚生労働省では臨床試験を実施することなくアメリカの承認データに基づくスピード審査を実施します。これにより、アメリカで販売されてからわずか1年2か月後の1999年の3月に、国内でも医療機関向けの販売がスタートすることになります。これは、承認する際に1年間かけて臨床試験を実施したAGA治療のプロペシアや、申請してから承認されるまで10年以上かかった経口避妊薬のピルなどと比較するとかなり異例です。ちなみに、治療上の緊急性が極めて高い抗HIV治療薬と同レベルで、それだけ多くの男性から望まれていたということを窺い知ることが出来ます。

なお、バイアグラの作用は、環状グアノシン一リン酸の分解酵素の活性を阻害するというものです。これにより、一酸化窒素の作動性神経に作用して血管が拡張するので、血流量が増加して勃起ができる状態となります。この効果は、服用後30分程度であらわれ始め、5時間か6時間継続します。このようにバイアグラによるEDへの改善は、簡単に言うと勃起の妨げとなっている酵素の活動を抑制するというもので、根本的な原因を解消するわけではありません。このために、体内から出てしまうと元に戻ってしまい、再び勃起できない状態になります。ただし、これは逆に言うと特定の原因にのみ効果を発揮するわけではないということで、あらゆるタイプのEDに対して有効性を発揮します。これが、バイアグラが夢の治療薬という異名をとっていることの理由で、加齢やストレスなど色々な原因でEDになった人すべてにとって非常に頼りになる存在です。

このように魅力的なバイアグラですが、EDに対しての治療は自由診療に分類されているので費用は全て実費となります。大体の相場は、25mg錠が1,300円前後、50mg錠は1,500円前後です。このために、かなりの負担となるのですが、2013年に主成分のシルデナフィルの物質特許が、2014年に用途特許が切れたために低価格で購入できるジェネリックが販売されており、経済的な負担を軽くすることが出来ます。

効果的なバイアグラのジェネリック医薬品を選ぼう

バイアグラのジェネリックは、用途特許が切れた後に販売がスタートした日本製のものと、インド製などの海外製のものとに分類することが出来ます。これらのジェネリックは、添加物や製造方法には違いがあるので、全く同じ薬というわけではありません。しかし、主成分として配合しているのは全てシルデナフィルなので、適応症のEDに対しては同様の効果を期待できます。日本製のバイアグラジェネリックは、シルデナフィル OD 錠 50mgVI・トーワとシルデナフィル錠 50mgVI・キッセイの2種類が有名です。前者はコーヒーフレーバーやレモンフレーバーにより飲みやすいように工夫していることが特徴で、一錠当たりの値段は約1,200円です。一方、後者のシルデナフィル錠 50mgVI・キッセイは1錠当たり約1,000円と低価格が設定されていることが特徴です。

ただし、安いということでは、インド製などの海外ジェネリックの方が魅力的です。たとえば、インドのAjanta Pharmaが提供しているカマグラは、50mgは4錠で約1,000円、100mgは4錠で約1,100円です。主成分は、同じシルデナフィルなので、コストパフォーマンスのみを考えるのであれば、日本製よりもこちらの方が断然お得です。カマグラは国内のクリニックでは処方されていないので、入手する方法は提供元のインドの製薬メーカーから直接輸入するか海外製の治療薬を取り扱っている個人輸入代行業者を利用するかのいずれかとなります。ちなみに、カマグラなどの海外製のジェネリックのデメリットは、全て自己責任で使用しなくてはならないということです。このために、安全性を重視するのであれば医師から処方される日本製のジェネリックを使用するのが適当です。